トラックレース初陣 Air Products Night Final 優勝
2015年 07月 31日
ロードレースは12年やっているけど、ベロドロームでのレースは初めて。しかもベロドロームでのトレーニングも殆ど無くて、6月にトラックの講習会を一度受講しただけ。
初レースのきっかけは娘のコーチからのレース当日朝のメールでした。ベロドロームで毎週金曜の夜に行なわれるエリート&プロのトラックレースがあるのですが、31日はAir Products社がスポンサーになっているトラックのナイターレースがプロのレースの間に組み込まれ、そのレースに出ないか?というコーチからのお誘いでした。最初は十分な知識も経験も無いので出ないと言ったのですが、大丈夫だという口車に乗って思い切って出る事にしました。
ロードのクリテリウムと同じ競技種目のスクラッチレースでした。周回数は5周。リーハイバレーのベロドロームは1周333メートルなので約1.6Kmのレースです。ロードのクリテリウムに比べると大幅に少ない距離です。
レース距離が短い分、レースタクティクスもロードと異なる部分があるのかも知れません。今の私にはトラックのスクラッチレースのレースタクティクスを語る経験はありません。
出走前に決めていた事は、残り2周でアタックをかけることでした。数少ないベロドロームでの練習経験からトラック2周なら全力走行が出来そうだと感じたからです。
レースは夜7時半からですが、その前にトラックバイクを買ったショップのオーナー(元プロのトラックレーサー)にバイクのポジション確認をする為にベロドロームで走行しながらポジションチェックをしてもらいました。私の出したポジション設定は変更の必要が無い事を確認してもらって、ギヤを規定のギヤに交換してもらって出発を待ちました。少し前に8歳の娘が走るカテゴリがあったので、娘の初レースを応援しながら待ちました。
プロが走るレースだけあって、ナイター照明、観客の声援、音楽、ローカルTV局の中継など普段のロードとは全く異なる雰囲気の中で初レースできる事に感謝でした。
いよいよレース開始時間になり、出走位置に並びました
私は6番目の最後尾から出る事にしました。
ゆっくりロールアウトし、レース開始のピストルが鳴りました。
集団はゆっくり様子見です。私は前を抜けるようにバンクの上段に位置取り誰かが仕掛けるのを待ちました。
特に仕掛ける事もなく徐々にペースが上がって行きます。
残り3周あたりから一気に速度が上がり、先頭付近で中切れが起こりそうでした。すかさず前に上がるべく加速。残り2周を前に先頭の一人が集団から飛び出して集団を離して行きました。こうなると私の考えていた作戦は無になり、作戦変更です。
第一コーナーのバンクまで駆け上がり、今度はバンクの傾斜を使って加速。
私の名前をコールするアナウンサーの声が聞こえました。皆さんの声援も聞こえました。
実に気持ちの良い経験でした。
ピットエリアに戻って来ると、最近顔馴染みになった地元のヒーロー、オリンピック・ゴールドメダリストのMarty Nothsteinが笑顔で迎えてくれて、ハグまでしてくれました。それにトラックバイクを買ったショップオーナー夫妻も笑顔で待っててくれました。(トラックとシクロの競技はこのショップのチームで走るので、チーム員を待っててくれました)
表彰式ではMarty Nothsteinからチャンピオンジャージとメダルと花束をもらいました
お陰さまで、幸先の良いトラック競技界への一歩を踏み出せました
今年から10歳の娘がトラック競技を始めました。その縁で今まで知らなかった人達、エリート選手、雲の上のような存在だったヒーローともお近づきになる事が出来て、しかもトラック競技への挑戦に踏み出す事が出来ました。多分今日、この日を忘れる事はないでしょう。12年前初めて出たロードレースの時の様に。
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