ブレーキ無しの固定ギヤBikeに有罪判決
2006年 11月 30日
10月から基礎トレーニングを開始して約2ヶ月が経過。出勤前の早朝、まだ暗いうちからライトを点灯させ走っている。この時期の朝の気温は氷点下近辺になることが多く、冬用装備でも寒い。しかも何も食べないで走るのでウォームアップ完了まではかなり寒い。時間は1時間半~3時間くらい。概ね3000Km弱は走った。その約45%が固定ギヤBikeでのトレーニングである。固定ギヤは面白いし、トレーニングマシンとしても有用と思われる。固定ギヤの記事は私のWebに近々アップデートしようと思う。
固定ギヤBikeを使ったトレーニングに関するアメリカのWebサイトを検索していたら、偶然裁判ネタの記事に出会った。記事はアメリカ オレゴン州ポートランド市の女性メッセンジャーがその固定ギヤBikeにブレーキを装着していなかったという理由で、裁判所はそのメッセンジャーに有罪判決を下したというものだった。
2006年7月、ポートランド市街をブレーキ無しの固定ギヤBikeで走行していた女性メッセンジャーは、警官に止められ、反則切符を切られた事を不服として起こした裁判である。
オレゴン州の条例では、「自転車は乾燥した舗装路面上でブレーキ時にタイヤ痕を付けられるブレーキを装備していなければならない」と謳われているようである。
記事には検察官、被告人、被告人の弁護士のやり取りが書かれていて読んでいると臨場感がある。
(写真は記事のWebから無断借用)
裁判はオレゴン州条例に謳われている”ブレーキ”の定義をめぐって争われ、ブレーキとは必ずしも機械的な制動装置である必要性は無く、自転車に乗る人の脚の筋肉と固定ギヤもブレーキだと主張する被告側と、ブレーキとはあくまでもギヤ以外の機械的制動装置であるべきと主張する検察側の意見がぶつかった。判決は被告敗訴だった。裁判長のコメントは「私のようにメッセンジャーのような強靭な脚力を持たない一般人がブレーキ無しの固定ギヤBikeに乗った場合、被告が主張するような十分な制動力は得られないので人間の筋肉をブレーキとして認識する事は出来ない」というものであった。被告は判決を不服として控訴するようであるが・・・
私としては、判決は正当なものであると考える。ブレーキ無しの固定ギヤBikeを条例に照らして違反かそうでないかを議論する前に、公道を走行する限り、自身の安全は勿論だが他の安全を確保すべく出来る限りの措置を講じて走行するのはマナーと思う。
例えばヘルメットを被るとか、夜間はライト(前後灯)を点灯させるとか、右左折では手信号を出すとかは自転車乗りとしてのマナーと思う。
記事のリンクは以下
http://bikeportland.org/2006/07/28/judge-finds-fault-with-fixies
新居購入おめでとうございます。こちらの家って購入してからが結構手がかかるんですよね。結構時間を取られますが、またそれも楽しいと思います。
制動装置の着用他、マナーについて、私も同様に思っています。