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トレーニングパターン

パワーメータを使い始めて3シーズン目に入りました。パワーメータは心拍数と違って絶対評価が出来る点が良いです。心拍数は体調や環境条件、気温、湿度、気圧などによって変動するので、同じ出力を出しても、その時の条件によって心拍が違います。また、例えば10分のインターバルをしたとして、心拍数管理で160bpm~165bpm狙いで走った場合、最初は心拍が狙い値に到達するまでに時間がかかり、つい早くその狙い値に持って行こうとして頑張りすぎてしまう傾向があります。また時間が5分、6分と経過すると心拍を狙いの幅に納めようとケイデンスやギヤを調整してしまいます。そうする事で実は出力は本来のターゲットより低くなっている場合が多いのです。その点、ワットはいつも正直です。心拍がどうであれ、300Wは300Wです。

パワーメータを使い始めてからデータをパソコンで解析したりするようになりました。ワットは絶対値なので解析結果も信憑性が増します。
先日2008シーズン、2009シーズン、そして2010シーズンの10月から3月1日までのトレーニングパワー分布の分析をしてみました。所謂、オフシーズンの練習パターンを示したものです。

下のグラフの一番上が今シーズンの3月までのデータ、真ん中が昨シーズンの3月までのデータ、そして一番下が2008シーズンの3月までのデータです。
トレーニングパターン_e0095029_14332361.jpg

眺めているとちょと面白い事が分かりました。他の人にはどーでも良い事ですが・・・

2008シーズン(一番下)は優勝、入賞を含め成績が近年で最も良かったシーズンです。
今シーズンの練習パターンが2008シーズンに似ているのです。何を注目したかというと乳酸閾値付近の280-300W辺りにはっきりした山が見えています。これは練習の内容をその乳酸閾値付近で多く行った事を意味しています。一方、2008シーズンには見られて、今シーズンには無いパターンがあります。それは持久ペースの200W付近の練習比率です。
2008シーズンは確かに良くこの辺りの強度で沢山走りました。今シーズンのオフはこの辺りの練習ボリュームが2008シーズンに比べて少なかった事を意味しています。その分、乳酸閾値付近の練習密度を上げていた事がグラフから読み取れます。
そして、昨シーズンは怪我やパンク等に泣かされた事もありますが、成績も自分が望んだほど良くはありませんでした。練習パターンは持久ペースの練習密度や乳酸閾値付近の密度は今シーズンと大して変わりませんが、明確な山がありません。これは250W-270Wのテンポペースでの練習密度が高かったからだと思います。

最近のアメリカのトレーニング専門書によれば、テンポペースは実に効率が悪く、疲労の割には得られる効果が中途半端だそうです。だとすると、乱暴な言い方をすれば、昨シーズンは無駄な練習時間の使い方をしていたという事になるのでしょうか?

今シーズのレースもボシボチ始まります。まだどのレースに出るか決めていませんが、オフシーズンの練習パターンが調子のよかった2008シーズンに似ているので、ちょっと楽しみではあります。反面、持久ペースの不足が¥どう現れるかもまた興味のあるところです。
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by sprockets | 2010-03-11 14:56 | トレーニング | Trackback | Comments(0)

アメリカ東部、ペンシルベニア州に住んでいます。我が家のファミリースポーツであるサイクリングやRVキャンプの記事がメインです。


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