トレーニングパターン
2010年 03月 11日
パワーメータを使い始めてからデータをパソコンで解析したりするようになりました。ワットは絶対値なので解析結果も信憑性が増します。
先日2008シーズン、2009シーズン、そして2010シーズンの10月から3月1日までのトレーニングパワー分布の分析をしてみました。所謂、オフシーズンの練習パターンを示したものです。
下のグラフの一番上が今シーズンの3月までのデータ、真ん中が昨シーズンの3月までのデータ、そして一番下が2008シーズンの3月までのデータです。
眺めているとちょと面白い事が分かりました。他の人にはどーでも良い事ですが・・・
2008シーズン(一番下)は優勝、入賞を含め成績が近年で最も良かったシーズンです。
今シーズンの練習パターンが2008シーズンに似ているのです。何を注目したかというと乳酸閾値付近の280-300W辺りにはっきりした山が見えています。これは練習の内容をその乳酸閾値付近で多く行った事を意味しています。一方、2008シーズンには見られて、今シーズンには無いパターンがあります。それは持久ペースの200W付近の練習比率です。
2008シーズンは確かに良くこの辺りの強度で沢山走りました。今シーズンのオフはこの辺りの練習ボリュームが2008シーズンに比べて少なかった事を意味しています。その分、乳酸閾値付近の練習密度を上げていた事がグラフから読み取れます。
そして、昨シーズンは怪我やパンク等に泣かされた事もありますが、成績も自分が望んだほど良くはありませんでした。練習パターンは持久ペースの練習密度や乳酸閾値付近の密度は今シーズンと大して変わりませんが、明確な山がありません。これは250W-270Wのテンポペースでの練習密度が高かったからだと思います。
最近のアメリカのトレーニング専門書によれば、テンポペースは実に効率が悪く、疲労の割には得られる効果が中途半端だそうです。だとすると、乱暴な言い方をすれば、昨シーズンは無駄な練習時間の使い方をしていたという事になるのでしょうか?
今シーズのレースもボシボチ始まります。まだどのレースに出るか決めていませんが、オフシーズンの練習パターンが調子のよかった2008シーズンに似ているので、ちょっと楽しみではあります。反面、持久ペースの不足が¥どう現れるかもまた興味のあるところです。