Tour de Ephrata ステージレース
2009年 04月 28日
さて、今年からマスターズのカテゴリ変更があったので、今年の参戦はMaster35+でした。このカテゴリの参戦資格はCat1~Cat4の35歳~44歳のレーサーです。私は同カテゴリでは最もオヤジに近い部類、”若い”選手を相手にどこまで行けるか・・・。
第一ステージ:ロードレース
今年はコースが全く新しくなりました。1周21kmのコースを4周します。急な登りやダウンヒル、鋭角コーナー、ジグザグシケインなどテクニカルなコース設定でした。出走は正午近くで既に気温は30℃を超えており、ジャージのポケットに1本ボトルを入れて合計3本のボトルを持って走りました。このレースの目標は逃げに乗る事。
レース前に家内に”どう走れば良い?”と相談。妻の”力尽きても良いから逃げに乗るよう全力を出す事。仮に失敗してビリになっても良いじゃない”の答えに気持ちも軽くなり、集団の前に位置取り、マークしている選手が飛び出したら追う事を心がけ出発しました。1周目から動きがあり、数人の選手が飛び出しました。ノーマークだったので、そのまま行かせて自分は集団の中に留まりました。このレースにはPA以外にも近隣の他州からも参加者があるため、だれがどのくらい強いのか読みにくい所があります。一時は飛び出した選手達との差が開いたのですが、集団は追走モードに入りペースアップ。登りも結構なハイペースで早くも辛いレース展開になりました。そのお陰で先行する数人を吸収出来、レースは振り出しに戻りました。
2周目:2周目に入って早々、またアタックがかかり、集団が分裂する兆しが見えました。飛び出した選手はマークしていた選手なので見逃さず追走しました。分裂できたかと思いきや、本来レース中には居ないはずの一般車が前に居てスローダウン。何と原因はアーミッシュの馬車が通行していた為渋滞が生じていました。
レースはアーミッシュの集落を使わせてもらっているのでアーミッシュ優先です。それにしてもアタックが決まりかけた時にスローダウンにはガッカリしました。また振り出しに戻ったレースは登りでまた動き出しました。きつい登りでペースが上がり、必死について行ったらいつのまにか逃げが決まっていました。皆がしきりに後ろを振り返るので、自分も見てみたら10人弱が先行する形になっていました。ペースは上がり、後続を引き離す体勢に入ります。先頭交代を繰り返し、ハイペースを保って淡々と進みます。そしていつの間にか5人に減っていました。他の人はどこかで離れてしまったようです。
3周目:5人で淡々と進みますが、私は段々と余裕が無くなってきました。先頭交代のローテーションにも入れない時がありました。とにかく暑くて暑くて苦しい。両足は攣り、ダンシングを入れたら筋肉が止まってしまうほどでした。他の4人も一様に苦しそうで、しきりに脚をさすっている人も居ました、多分同じように脚が攣っているのでしょう。集団から落ちたら二度と復活できなさそうなので必死に走りました。
テクニカルなシケインではオーバースピードの為曲がりきれず、コーナーの沿道においてあった花壇の石?に乗り上げてしまい、危うく落車するところでした。何とかバランスを保ち、集団に無事復帰できたときは安心しました。危ない危ない
最終周:ラストラップを告げるベルが鳴り、この1周さえクリアすれば終わりだと、また必死に走りました。後で聞いたところ、ラストラップを告げるベルを鳴らす”大役”をたまたまオフィシャルの隣に居たウチの娘が仰せつかり、娘が鳴らしていたそうです。このベルは必死に走る選手にとってはとても重要で、もし選手の耳に届かなければ選手は戸惑い、集中できなくなります。
最終周の登りでアタックがかかり、2名が飛び出して行きました。そして暫くしてまた2名に先行され、とうとう私は一人旅になってしまいました。未だゴールまで10Kmは残っているでしょう。風が強く、暑さもあり、全く思うように前に進めません。後続に追いつかれないか?と不安を抱えながら、ひたすらゴールを目指しました。
単独走になってからが最も辛かったです。まるでタイムトライアルのようでした。
残り1Kmの標識を見て後ろを振り返っても後続は視界に入らず、追いつかれる不安から開放され、ゴールラインを切ったときは安堵しました。
結果は5位入賞。
ゴール後は余りの疲労感に椅子に座り込み、コカコーラを3本がぶ飲みして20分ほどしてからようやく立ち上がる気力が出ました。
近年で最も辛かったレースでした。やっぱり私は暑さに弱いです・・
第二ステージ:個人タイムトライアル 13Km
前日のロードレースの影響が残ったままで脚には未だ疲労感と筋肉痛が一部残っていました。しかしアップをするうちに脚の違和感は消え、準備が整いました。
使用したマシンは一ヶ月前にようやく組み上げたBike。
作戦は、登り性能は少し犠牲にしても平地でタイムを稼ぐ事です。
走った感じでは平地はTT仕様は速いです。平気で時速50Km/hを超えます。登りはそのポジションのせいでしょうか、ロードBikeより走りにくい感じがしました。ローギヤに26TくらいあればBestだったかも知れません。水も途中で飲んだことは無いので、今年はボトルも持ちませんでした。レース中は喉が渇きましたが、やはり水は持って行かなくて正解でした。
ペースはスタート早々は少し抑え目にして、徐々にペースを上げつつも、平地で脚を一杯一杯使う事を避けました。後半の登りに脚をセーブしました。結果的にペース配分は良かったようです。登りの前では少し余裕を残すぐらいが丁度良かったです。登りに入ってからはひたすら我慢でした。
ラスト100mはアウターに入れてもがきました。タイムは25分49秒。10位でした。
今年は進歩がありました。数年前までは、私など足元にも及ばなかった選手達とのタイム差が10秒、20秒差まで迫り、TT種目でも、大幅に彼らに接近する事が出来たのは大きな収穫でした。彼らからも”お前、速くなったな”と言われて嬉しかったです。今まで勝てなかった選手のタイムを上回っていました。
第三ステージ:クリテリウム
スタートは午後3時。Ephrataのダウンタウンを閉鎖してレースが行われました。アナウンサーの声が響き、いろんな出店が出てお祭りのような雰囲気です。しかし暑い。暑い。
しかしロードレースに比べたら大幅にマシ。1周1.2Kmのコースを20周すればおしまいです。
作戦は前半はエネルギーをセーブして後半に前に上がること。レース開始早々3名が飛び出し、逃げが決まってしまいました。自分はラスト5周まで集団の真ん中でセーブ。ラスト5周で徐々に前に上がり、ゴールスプリントの位置取りに集中しました。毎年最終コーナー手前の登りでポジション争いが起きるので警戒していましたが、今年はペースが速かったせいか、ポジション争いにはならず、そのままの位置でゴールスプリントに移りました。無難にゴールして8位。
総合成績:6位入賞
5回の参戦中で一番良い成績になりました。何といってもタイムトライアルで今まで雲の上のような存在の選手達に迫れたのが収穫でした。
今まで手の届かなかった選手と肩を並べることができるなんて凄いです。
日々の努力が実りましたね。
ラストラップを告げるベルも後押ししてくれたのでしょうね。
いよいよGWですね。自転車乗れそうですか?雪をかぶった北アルプス等を眺めながらツーリングなんか出来たら楽しいでしょうね。このレースは毎年楽しみにしている大会なので、良い結果に繋がって嬉しいです。3年前には歯が立たなかった相手と互角に競えるようになったのが嬉しいです。オヤジでも継続していれば伸びますね。
こんな本格的なステージレースにも出てるんですね。
わたしゃ、ロードのレースなんて出たことも無し、ましてや、ステージレースなんて、TVで見るものだと思っていましたが。
TTバイクもついに登場。やはり、このハンドルポジションは効果ありですね。
いや~、それにしても、すごい!
有難うございます。ステージレースはPAでは毎年2回ありますよ。春と夏です。このステージレースは今年で5回目なので、私は皆勤賞です!TTは平地でのスピードが違いました。やはりこのTTポジションは効果ありましたよ。今度は40KmTTで試して見たいです。